「패션 70s」 article

「茶母」から「ファッション 70 ’ s 」まで…スター PD イジェギュ

“津波被害の時に天国に去った故コビョンジュン音楽監督に、このドラマを捧げます”

去年、MBC-TV フュージョン史劇「茶母」を演出、 ‘茶母嬖人’を量産したイジェギュPDが、
SBS-TV 光復60年特別企画「ファッション70’s」で今一度、テレビ劇場を搖るがしている。
アシスタントディレクターのレッテルを離れたデビュー作「茶母」でスター PDへと成長、
2年目のジンクスを破って「ファッション 70’s」で多くの人気を誇示するイジェギュPDのドラマパワー。

やっぱりイジェギュ! 「ファッション 70’s」で小包み母語ジンクス破る

「率直に‘茶母’ の時より震えます。熱心に見て下さい。それでも、とても大きい期待はしません。」
期待が大きければ失望も大きくなるものと決まっている。 自分に殺到する人々の関心が、いつまでも負担なのかイジェギュPD(35)は「期待せずに見てくれ」という言葉を何回も繰り返した。それも無理も無い。 「ファッション 70’s」は放送前から話題になった作品だ。ドラマ「大望」 以後、結婚と出産で空白期を持ったイヨウォンが早目に復帰作でつばを付けたからだ。 ここに去年、ドラマ「アイルランド」でAV俳優役を引き受けて熱演したキムミンジョンとドラマ「殴れ」のチュジンモ、 最近封切られた映画「台風太陽」のチョンジョンミョン等、名うてのスター達が布陣したことも視聴者たちの期待を集めるに十分だった。

しかしドラママニアたちが「ファッション 70’s」非常に待ち侘びた理由は別にある。「茶母」で嬖人文化を新たに作り出したイジェギュPDが「ファッション 70’s」の演出を引き受けたからだ。

イジェギュPDの憂慮のようにファンの期待は大きかった。しかし、またファンの期待を忘れなかった。 独特の映像と実感の出る戦争シーン、可愛い子役俳優たちの演技… ドラマが初電波に乗った去る 5月 23日、視聴者たちは「これは一本の映画だ」「ロックとヒップホップ、クラシックを行き来する感覚的なBGMの按配、 やっぱりイジェギュPDらしい」「茶母嬖人だった私は、今日からファッション嬖人であることを宣言する」と熱い反応を見せたし、このようなファンの愛は視聴率に直結された。

「ファッション 70’s」は初回15.7%、2回16%の視聴率を記録して月火ドラマ 1位にさわやかな出発を見せ、たちどころに 20%が越えて競争作たちをダブルスコア差で弾き出し、月火テレビ劇場の絶対強者で席を確固にした。もっと驚くべきな点はドラマの視聴者掲示板に ‘イジェギュファン’であることを自ら要望する人々が目立つように多いということ。イジェギュ PDの人気は「ファッション 70’s」を導いて行くツートップイヨウォン、キムミンジョンのそれを飛び越えるほどだ。

‘2年目のジンクス’というのがある。只今デビューした日、注目するに値する成果をおさめたスターや選手が、2年目にはその人気を引き継ぎ難いという話だ。イジェギュPDが「ファッション 70’s」に帰って来ると言った時、放送界の人々は果して彼が ‘2年目のジンクスを飛び越えることが出来るか’に注目した。 ‘嬖人シンドローム’という新しい文化現象を量産し出し、 百想芸術大賞新人演出賞にシンガポールで開催された第9回「アジア TV賞ドラマ部門最優秀作品賞」まで受賞、デビュー作がそれほど有名だったからだ。そにに「ファッション 70’s」はイジェギュPDが去年8月、MBCからキムジョンハクプロダクションへ席を移した後、初めて演出する作品。

彼がMBCに辞表を提出して一人立ちを宣言すると、一部では「せっかく育てたのに、一編演出した後に去る」と道義的問題を取り上げたりした。「巨額を受け取ってスカウトされた」等という悪性の噂も彼を苛めた。 彼の歩みを取り囲んだこのような否定的な視線は、次期作選定の負担をもっと仰ぐ要因に作用したことが自明だ。 軍人のように短く切ったヘアスタイルでイジェギュPDが、それまで受けた心的負担がどの位だったのか見当をつけることが出来た。

「頭ですか?うちの撮影監督様をはじめ、スタッフたちの大部分の髪が短いです。それで冗談で ‘私もバランスを合わせなくちゃいけない’ 言ったりしたが、ある日ふと髪を刈ればちょっと凉しくならないかと思いました。それで切ったんです。去年7月に辞表を出して会社を移したので、もう10ヶ月位になりましたね。(MBCを出たのは) 勉強を積みたかったり、 会社の垣根の中に居れば安定的ではあるものの、もうちょっと無謀な挑戦が大変のようで、すまない心抱いて下した決断でした。そんな点ではもっと自由になったようだったりもしますが、危険な状況でもあります。重圧感も大きくなりました。穏やかでもあり、心細かったりもして…. しかし、私が私の人生を開拓しながら生きようという心で選択した道だから後悔はありません。」

視聴率より大きい関心事はスタッフたちの安全

「茶母」から「ファッション 70’s」へと彼は再び ‘時代劇カード’を取り出した。時代劇に特別に拘る理由があるかと問うと、イジェギュPDは「実は企画案を受けた時、時代劇と言いたくなかったが、作家と長い話を交わした後に考えが変わった」と話した。

「‘ファッション 70’s’は ‘グッキ’ ‘黄金時代’を書いたチョンソンヒ作家が随分前から準備して来た素材です。作家に会い、作品に対して深度の深い話を交わした後、面白いという気がしました。 今は夢がたくさん弱くなった時代だが、その昔には生きることは大変でも熱情があったでしょう。 愛と仕事に向かって死に物狂いで前だけ見て駆けて行ったその時代の若者達の熱情が心に触れました。 その熱情を思い浮かべて最後まで撮影に臨むつもりです。」

イジェギュPDは優れた映像美で多くの人々を捕らえた「茶母」の演出家らしく「ファッション 70’s」でも固執気味に映像に対する執着を引き継いでいる。「ファッション 70’s」は「茶母」のようにHDに製作されている。また映画の撮影でも見られるソニ− HD カメラシネマアルタなどを使う。 映像一つ一つの完成度の為に、細心の努力を傾けることは勿論だ。 映画みたいなドラマはそのように作られている。

「ファッション 70’s」が時代劇のウェルメイドドラマという点では「茶母」の時と似たり寄ったりだ。しかし「茶母」が厚いマニア層を誇るドラマだったら、「ファッション 70’s」は国民ドラマとして愛されている。視聴者掲示板の掲示物数は「茶母」の数の方が多かった一方、 視聴率は「ファッション 70’s」が高いという事実がこれを反証する。イジェギュ PDはドラマが公開される前「‘茶母’が若い世代が主の作品だったら、「ファッション 70’s」は全世代の視聴者の見られる作品になる」と言い放った事がある。結果で見たら彼の演出意図は的中した訳だ。

視聴率とマニア層確保という二兎を両手に取った。これより幸せなことはなさそうなのに、彼は一時も緊張の紐を解いていない。彼が本当に願う事は別にある。「ファッション 70’s」の撮影が終わるその日まで、全スタッフたちが事故なく無事に撮影を終えることだ。

「撮影場で小さな事故が絶えなくて心配です。 刀に切られるとか、クギに突かれるとか、この間は (キム)ミンジョンさんが撮影中、足の甲の骨に負傷を負ったりもしました。ジンクスではないジンクスです。心配が多いです。」

たぶん「ファッション 70’s」の企画段階で大事な仲間を失った悲しみと衝撃の為だろう。スタッフたちの安全を心配する彼の顔に、一瞬暗い影が落ちた。「茶母」の時からイジェギュ PDと格別の月日を結んで来た故コビョンジュン音楽監督は「ファッション 70’s」の音楽作業中、婚約者の女性と一緒にプーケットに旅行に行き失踪した。 当時、南アジアを荒した津波の消息と共に連絡が途絶されたのだ。失踪消息に初めて接した時でも「絶対、そのように行ってしまう人ではない」と切なく彼を待ったイジェギュPDは、一ヶ月後、彼が死体で確認されたという連絡を受け、嗚咽を噴き出し、見る人々を切ないようにさせた。イジェギュPDを含めた「ファッション 70’s」の全スタッフたちは、この頃、ドラマを故コビョンジュン音楽監督に捧げるという覚悟で作品に専念し、仲間を失った悲しみを締めくくっている。

映像世代にアピールする演出感覚と新しいドラマ作法で愛されるスター PD イジェギュ。
今まで彼は派手ながらも美しいフュージョン形式の時代劇を作るのに力を注いで来た。しかし「ファッション 70’s」以後の次期作は現代物になる見込み。 イジェギュPDは「一人の女性を愛する兄弟ダイバーの話を準備中」と仄めかした。 フュージョン時代劇の代表演出家イジェギュ PDが描き出す現代物は果してどんな色彩だろう?イジェギュ印の現代物が知りたくても、当分は彼の歩みから視線を離すことはなさそうだ。

文 / チェウニョン
記者写真 / チホヨン

[レディ京郷]
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